Uberドライバー界隈では、「距離が長いほど効率が悪い」ことは常識である
基本料金に「1 kmあたり〇〇円」という距離の係数が弱いらしい
筆者は先日始めてUber配達をしてみて、確かにそれを感じたので、定量的に分析してみた
配達データ
回目 | 時刻 | 距離 [km] | 配達時間 [分] | 料金 [円] | 料金/配達時間 [円/分] |
---|---|---|---|---|---|
1 | 10:04 | 2.75 | 18 | 554 | 30.8 |
2 | 10:43 | 3.3 | 14 | 587 | 41.9 |
3 | 11:31 | 1.75 | 11 | 495 | 45.0 |
4 | 11:45 | 1.21 | 19 | 562 | 29.6 |
5 | 12:20 | 1.51 | 12 | 580 | 48.3 |
6 | 12:33 | 5.39 | 28 | 712 | 25.4 |
7 | 13:17 | 1.17 | 11 | 460 | 41.8 |
8 | 13:33 | 1.92 | 16 | 504 | 31.5 |
9 | 14:53 | 3.52 | 17 | 600 | 35.3 |
10 | 15:12 | 4.76 | 20 | 674 | 33.7 |
※追記 (2021/1/25)
新たに乗車した分のデータを加えたプロットも追加しています
配達について
本記事のデータは以下の条件のもの
曜日:木曜日
時刻:10~15時
エリア:墨田区・江東区・葛飾区・足立区
分析
配達距離と料金
単純に配達距離と料金で比較すれば、基本料金の距離計算の項があるので右肩上がり
基本料金に距離に比例する項があるので、直線に乗るのは当たり前
ただし、2つの飛び出てる点の配達はブーストがあった
このグラフで注目してほしいのは、「原点と結んだときの直線の傾き」
この傾きが大きいほど、距離の割に料金が高いことを意味している
効率が最高のときと最低のときで、同じ距離では4倍の差が開いてる
(追加ver (2021/01/31) )
下に飛び出ているのはダブルピック
配達時間と料金
(追加ver (2021/01/31) )
配達時間が長いほど効率が悪そう
効率が最高のときと最低のときで、同じ配達時間では2倍の差が開いてる
配達時間と配達中1分あたりの料金
「配達時間に対する料金」自体をプロットしてみる
配達時間が短いほど明らかに効率が良いことが分かる
(追加ver (2021/01/31) )
配達距離と配達中1分あたりの料金
「配達時間に対する料金」自体が、距離によってどう変化するか見てみよう
散らばってはいるものの、全体的に右肩下がり
散らばりは距離が短いほど大きいように見えるが、距離が短いと信号待ちによる時間差が大きくなることが原因と思われる
配達距離が長いほど効率が悪いと言われているのは確かに正しそう
もう少しデータが欲しいところではある
(追加ver (2021/01/31) )
全体の傾向は右肩下がりだけど、距離が小さくなっても効率悪いときは悪い
おわりに
本記事で、配達距離・配達時間が長いほど効率が悪いことを定量的に示した
配達員がたくさん走り回っている土日や、「繁華街ー市街地」の構造が狭い都心の方が、長距離の配達に当たりにくいかもしれない
本記事では1回の配達の効率について分析したが、実際の配達では一日に複数回配達を行う
「配達していない時間」をどれだけ減らせるかも、全体の効率を高める上で重要である
一回の効率を高めるために遠距離の注文をキャンセルし続けてると、「配達していない時間」が増えたり、配達員の選択アルゴリズムで弾かれ、逆に全体の効率は悪くなることも有り得る
本記事の分析結果を、自分の配達にどう活かすかはあなた次第
近距離の配達が多い地域を経験で見極め、そのエリアでの注文は全て受けるというスタンスが最良だと思う
今後配達していきながらプロットの点の数増やしていくので、更新版をこのページに追記する予定(お楽しみに)
曜日によって変化があったら面白そう