2019年7月14日に受けた、電気通信主任技術者試験(伝送交換)に全科目一発合格しました
ここではその勉強時間や勉強法、おすすめの参考書を紹介します
点数
採点した結果、次のような結果でした
合格点は各科目60点です
電気通信システム | 90/100 |
伝送交換設備及び設備管理 | 76/100 |
法規 | 76/100 |
専門的能力(無線) | 72/100 |
非常に大変でした
これより高得点取るには過去問だけではなく、専門書を読み漁ったり他の資格試験や実務の経験などが必要だと感じました
大学生が受ける試験では無かったようです
こちらで今までの試験の合格率が載っていますが、全科目受験の合格率は7.1%でした
勉強時間
下の写真がStudy Plusの記録です(最近はかなり雑になりました)
一番右が試験のあった7月の記録で,その月の勉強時間を表しています
過去問にかけた時間は全て赤本の勉強時間として記録しました
おおよそ250時間かけました
応用情報技術者試験(AP)を受けた時は223時間で、これと同じくらいの勉強時間です
しかし、APには記述があったからこれだけ増えたようなもので、電通試験は全てマークシート。
これを考えると、今まで受けた資格試験の中でずば抜けて難しい資格だったなぁと感じています
応用情報技術者試験 合格!参考書、勉強法を紹介 - チャーターブログ
勉強法・参考書
どの科目(システム以外)にも共通するのは、過去問を完璧にすれば受かるけれど新しい問題が多く入ってきて高得点が取りにくいということ
過去問を10回分完璧にして、似た問題が出題されたら確実に得点できるようにしましょう
問題を一問解くたびに、選択肢の何が誤っているのかなどをネット等で調べ、参考書やノートにまとめます
後で詳しく書きますが、せっかく過去問がpdfで公開されているので、参考書やノートを電子化するのが効率良くておすすめです
筆者が参考書に書き込んだものを記事にしたものがこちら
内容は平成30年度第2回までの10回分の過去問のものです
この資格試験は、特に専門的能力は検索しても論文しか出てこないことが多々ありました
そんなときはこの記事を参考にしてみて下さい
電気通信主任技術者試験(伝送交換) - チャーターブログ
システム
「電気通信システム」は、設備管理と各専門科目で出題される内容のうち易しいものを集めてきた感じです
過去問と似た問題がよく出るので、10回分を完璧にすれば良い点取れます
電気回路の計算はリアクタンス成分を含むものが必ず出題されるので、しっかり理解しましょう
設備管理
設備管理では、とにかく過去問を解きます
過去問と似た問題が出る数が若干少ないので、確実に取れる問題は確実に得点する必要があります
おすすめはNTTラーニングシステムズの赤本
過去問に出た内容を少し詳しくしてまとめた感じです

電気通信教科書 電気通信主任技術者 伝送交換設備及び設備管理・法規編 第2版
- 作者:NTTラーニングシステムズ株式会社
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2014/07/15
- メディア: 大型本
法規
上の赤本を使います
ただし、出題されないような条文も書かれているため、過去問を解く→出たところを下線などで印をつけるの順番が効率いいです
過去問10回分を解き終えたら、書き込んだ参考書を見返し、過去問にでた部分(印を付けた部分)を完璧に覚えます
専門的能力(無線)
こちらも過去問を先に解き、出題された内容を参考書に全て書き込んで、10回分解き終えたら書き込んだものを完璧に覚えます
この科目はネットで検索しても答えが得られない多いですが、その時は飛ばしてOKです
解き進めていくと似た問題に会い、そこで選択肢を照らし合わせることでどの部分が誤りなのか分かることがよくあります
おすすめは電気通信主任技術者試験研究会の本
というより、参考書はこれしか無いみたいです
試験で出る範囲より込み入りすぎているので、あくまで過去問を解いているときに分からいところがあったら参照する程度
『電磁波工学の基礎』は、理論を知りたい方には最適の参考書
特に導波管のモード別の電界、磁界や、ストリップ線路の仕組みを詳しく知ることが出来ます

- 作者:中野 義昭
- 出版社/メーカー: 数理工学社
- 発売日: 2015/08/06
- メディア: 単行本
タブレット端末で勉強しよう
過去問の選択肢丸写しを手書きでするのはかなり大変なので、iPad等のタブレット端末がおすすめ
参考書をヤフオクなどで買ったらスキャンして電子化し、過去問を解くたびに、出題された内容を参考書の中でその内容に近い場所にコピペ
参考書のページに埋まりきらなくても、ページを挿入すればOK
過去問やその回答はWebでpdfの状態で公開されていますから、当然紙ではなくpdfで勉強します
pdfからコピペすると空白とか改行が現れますが、そこは辛抱
電子書籍はここが良い!
参考書やノートをpdfにすると何が良いかというと
- 持ち運びが楽
本一冊100MB程度なので100冊でも余裕です。通勤電車の中などの隙間時間に手軽に勉強できますし、外出中でも他の資格試験で使った本にすぐ参照できます
- テキストだけでなく、ページの挿入やコピペができる
参考書に書き込んでいると空白が足りなくなることがありますが、pdfファイルなら簡単に白紙のページを挿入できますし、Webページの図表を貼り付けることもできます。さらに、ページのコピペも可能なので、他の電子化した本のページを挿入することもできます
- 文字列を検索できる
もちろん電子化した後に書き込んだ文字は検索できますが、スキャナーに文字の検出機能があれば、参考書等をスキャンする際に文字を検出し、文字の情報が埋め込まれ、電子化する文書にもともと書かれていた文字も検索できるようになります
この機能は過去問を解くときにかなり役に立ち、前回似た問題解いたときにどこに書き込んだか忘れた時や参考書に書かれている関連した記述を探したい時、検索すると簡単にそれが出てきます
また、電子書籍ですから文字列を簡単にコピペでき、iPadでコピーした文字列をMac PCにペーストすることもできます(もちろんその逆も)
これは筆者がブログを書く際に何度も使用した機能です
筆者のおすすめは
端末: iPad (Proでなくてよいが、容量は128GBで。)
pdfの管理アプリ: PDF expert
当日
試験は立教大学池袋キャンパス5号館でした
試験の入り口の反対側が正門?
試験会場に着くと、既にに3分の1くらいの人が座っていた
自分の部屋は専門が無線の人だけらしい
150人くらいだったかな。
午前試験は途中退出。
廊下では昼ごはんを食べてる人で椅子が埋まっていて、床や階段に座っている人がちらほら。
仕方なく最上階へ繋がる階段で昼ごはんを食べた
午後になり、16時を過ぎると、専門(無線)とシステムの二つ両方を受験している人しか残っていない
自分は教室の中心の5人分の机の真ん中の席にいたけれど、ちょうど自分含めた一列がきれいに残った
離れた所で1人まだ受けていた人がいたけど、その人は午前試験で一つ以上受けてないのかな
帰ってブログ開いたら、PV数が大変なことになっていた
最後の土曜日にこのブログで勉強してくれた人がたくさんいたようでとても嬉しい
そして、試験当日も1000PVを超え、試験の休憩中にも見てくれたみたい
資格者証が届いた!(追記9月1日)
これで総務省のカードは4枚目
下地はアマチュア無線、一陸特と同じ
かっこいいね
次回
次の資格試験は9月1日の第三種電気主任技術者試験
残った取りたい資格は電験3~1種、電通試験(線路)、一陸技。
電験二種は大学院入試の範囲とかなりかぶっているので一緒に勉強して受ける予定
一陸技は「無線工学の基礎」と「無線工学A」が免除に、電通試験(線路)は「電気通信システム」と「法規」が免除になって取るのがだいぶ楽になるので、研究室配属後に受けようかな...
強電受験界の司法試験、電験一種はまだ夢のまた夢。
だからこそ、受けない訳にはいかない。
今は目の前のことに集中し、地道に頑張ろうと思います
今後も資格試験の対策記事をたくさん書く予定なのでお楽しみに
追記(2020/1/14)
電験三種合格しました